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最も人気が高い家具・ダイニングテーブルの選び方

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数ある家具のなかで最も存在感を放っているのは、やはりダイニングテーブルでしょう。
置かれている場所も家の中心ともいえるダイニングやリビングですし、サイズも家具の中では一、二を争う大きさです。
どんなダイニングテーブルを選ぶかによって、部屋のテイストが決まってくると言っても過言ではありません。
そのため、ダイニングテーブルは慎重に選びたいところです。
今回は、いろんな視点からダイニングテーブルの魅力と選び方をご紹介します。

ダイニングテーブル

ダイニングテーブルはどのようにして生まれたのか

ダイニングテーブルの歴史は、古くは紀元前17世紀ごろの第二中間期時代の古代エジプト王朝までさかのぼります。上エジプトで支配権を有したエジプト第十七王朝のことです。
現存する最古の木製テーブルはこの時代に作られたものです。四本の脚も付いています。
ただし、当時は「ダイニングルーム」という概念がなかったので、こうしたテーブルも「ダイニングテーブル」と呼ばれていません。

ダイニングルームという名称が登場するのは、15世紀のルネッサンスの時代です。
当時はキリスト教や封建制度の縛りから解放され、自由な人間文化の実現が盛んでした。ルネッサンスの意義は、“人間性の回復”とも呼ばれています。
このイタリアのフィレンツェから始まったルネッサンス運動のなかで、食事用の部屋が生まれたそうです。

ダイニングルーム

当初、食事用の部屋=ダイニングルームは、上流貴族の邸宅にしかありませんでした。
それ以前には上流貴族は、「グレートホール」と呼ばれる大きな広間で、階級ごとに高さが異なる壇上のテーブルで食事をとっていましたが、悪臭や騒音で落ち着いて食事ができなかったと言われています。
そこでグレートホールの外に応接間を設け、そこで食事をとるようになったことで、ダイニングルームが誕生したのです。

やがてダイニングルームのダイニングテーブルで食事をとることで、客を歓迎するようになります。
英国の風習では、ダイニングルームのダイニングテーブルを使用して家族で食事をするのは日曜だけ。米国でも普段の食事はダイニングルームではない、別の場所を使用することがあるようです。
まさに「正餐」の時に使用するのがダイニングルームであり、ダイニングテーブルというわけです。
食事用の部屋もテーブルも、それだけ重要な場所なのですね。

日本でダイニングテーブルが普及した経緯

ダイニングテーブルが普及する以前の日本では、家庭でも基本的に個人用の膳で食事をとっていました。
現代でも、旅館などで宴会や食事をするときには「銘銘膳」と呼ばれる、個々の膳が使用されますよね。もともと欧米と異なり、日本には床に座る風習があったので、その膳も自然と低い高さになります。
昔は身分によって膳の質が変わりました。上流階級だと蒔絵が入り、黒漆で塗られた高級な膳が使われ、女性や子供など封建制度の中で身分が低い者は、質素な膳を使用していたようです。これが江戸時代くらいまでの、一般的な食事の際のテーブルでした。

明治から昭和にかけては、家族が同じテーブルで食事がとれるような「卓袱台」が流行します。丸形や方形の食卓で、大きいものだと8人くらいまで一緒に食事ができました。
西洋には同じテーブルについてみんなで食事をとる文化があり、それを日本が取り入れつつ、床に座る風習と折衷することで誕生したのが、卓袱台(ちゃぶ台)という食卓です。
これは、現代でいうところのローテーブルになります。

卓袱台

しかし、卓袱台も時代の変化と共に、少しずつ姿を消すようになってきます。
戦後……特に1960年代ごろから、急激に西洋の文化が普及し始めます。なかでも代表的なものが、ダイニングキッチンです。
食事用の部屋=ダイニングと台所=キッチンが一体となった部屋(ちなみにダイニングキッチンは和製英語です)が、高度経済成長期に建てられた集合住宅に備え付けられており、人気を博しました。

ダイニングキッチンにはダイニングテーブルやチェアが置かれ、食事をとることができるようになります。現在多くの家庭で愛用されているダイニングテーブルは、ここ50~60年の間に、日本中に広まっていったのです。
意外にも、歴史的には新しいもので、驚きではないでしょうか。

ダイニングテーブル選びのポイント①素材・塗装

ダイニングテーブルは、木製が一般的です。脚はスチール(鉄)などを使用しているものも多く、天板がガラスのダイニングテーブルもありますが、天板に木材を使っている場合は無垢材か集成材が多く見られます。

無垢材は天然木の一枚板で、値段は高くなりますが長く使うことができます。
傷やシミがついても、それが家族との思い出として残り、さらに時が経過すると味わいが出るのが無垢材の魅力です。経年変化といわれます。

無垢材

木目がはっきりしているウォールナット素材が人気ではあるものの、チェリーも味わいが出る濃い色をしています。重厚感があり多くの人に愛用されています。
明るめのパイン(マツ)や光沢の美しいメープル、木目の細かいホワイトアッシュ(タモ)なども人気があります。白っぽい素材は清潔感があり、室内を広く見せることができるでしょう
やや赤味を含んだものとしては、オーク(ナラ)やアルダーなどが選ばれます。

一方、集成材はスライスした天然目を合板に貼り付けるものです。無垢材よりも安価で購入できるうえ、反りや割れに強いというメリットもあります。

ダイニングテーブルは塗装も重要です

ダイニングテーブルは汚れたり、水分がつくので塗装も重要なポイントです。
塗装方法は主に次の3種類があります。

  • ラッカー塗装
  • UV塗装
  • ポリラレタン塗装

ラッカー塗装

薄い塗装のため、木材の表面の美しさをしっかり表現することができますが、やや熱や薬品に弱い点もあります。子供の落書きなどをアルコールで拭き取ることができません。

UV塗装

紫外線を使用し一瞬で固める塗装です。熱や傷に対する耐性はとても高いですし、光沢が出て高級感があります。

ポリラレタン塗装

汚れや水分が染み込みにくく、さらに反りや割れを防ぐことができます。

他にも、塗装をせずにオイルで仕上げる方法もあります。
傷や汚れに弱く、定期的なメンテナンスが必要になりますが、自然のぬくもりをそのまま楽しめます。植物性のオイルを擦り込む方法で、高級無垢材のダイニングテーブルはこの塗装が好まれています。
ワックスで仕上げる方法もありますが、こちらはさらにメンテナンスの手間が掛かるでしょう。

ダイニングテーブル選びのポイント②サイズ・形

ダイニングテーブル選びのもうひとつのポイントは、サイズです。

テーブルの一般的な高さは・・・

テーブルの高さ

現代では様々な形のダイニングテーブルが、各家庭で使用されています。
用途としては食事をするのが主な目的ですが、他にもパソコンなどを使用して仕事をしたり、夜テレビを見ながらリラックスするために使用される場合もあります。
その用途に応じて高さや広さ、形が変わってきます。
一般的には70cmほどの高さのものが主流でしょう。この高さだと、食事をとるのもパソコン作業をするのも楽です。
もう少し低いダイニングテーブルもあり、子供などがいる家庭は低めのテーブルを使用しているケースも多く見られます。

広さは使う人数によって変わる

テーブルの高さ

次に広さ(面積)です。テーブルは一人分のスペースが60cm×40cmはないと、食事の際に快適とはいえません。そこでダイニングテーブルを購入する時は、まず何人用のテーブルを購入するかが、まず問題となります。
特に、将来のことも考慮しなければなりません。8人用となると、かなりの大きさですね。横幅は2m20cmも超えるでしょう。
しかし実は、横幅240cmのダイニングテーブルもあり、8人ではなく6人で使うと、かなり快適な空間となるのは大きなポイントです。

形によって印象が大きく異なる

テーブルの形

一般的にはダイニングテーブルの形といえば長方形のテーブルのイメージですが、正方形や正円、楕円形など、様々な形があります。
長方形は壁にピッタリつけられるのがメリットのひとつでしょう。テーブル上のスペースも効率的に活用できます。
対して円形や楕円形は、圧迫感がないため、見る人に柔らかい印章を与えます。
ただし壁につけられなかったり、サイドが狭かったりする点もあるので、よく考えて選んでください。

昔ながらのダイニングテーブルの他に、現在は伸長型のテーブルも多く使われています。
テーブルの一部が折りたためるバタフライ型、子供の成長に合せて高さを変えられる天板昇降型もあります。
探してみると、いろいろなタイプのダイニングテーブルが見つかるでしょう。長く使う家具ですので、“一生もの”として時間をかけて決めてほしいと思います。

テーブルとチェアをセットで選ぶ場合

ダイニングテーブルとダイニングチェアがセットで販売されているのもよく見かけます。セットで購入するメリットといえば、個々に購入するよりも、セット価格として安価になる場合がある点があげられるかもしれません。
それ以上に、選ぶうえで悩むことが少なくなることが最大のメリットでしょう。セットであるかぎり、色味や形などはたいてい揃っているからです。
テーブルとチェアを個々に選ぶと、ときに雰囲気がバラバラで合わないこともあります。
どれだけ良いダイニングテーブルを選んでも、合わせるチェアでテーブルの魅力が半減してしまうことにはご注意ください。

ダイニングチェア

特に、テーブルとチェアを別々のお店で選ぶとなると、その場で雰囲気を合わせることができないため、いざ部屋で両方置いてみると……ということもあります。
もちろんいろいろなお店を回るのも時間はかかりますし、配送料も別々となれば、費用もそれだけ大きくなるでしょう。
できればダイニングテーブルを購入したお店で、チェアも合わせて選ぶほうが、コーディネイトとしても、費用的にもおすすめです。

ダイニング以外のテーブルは?

家具の中でもテーブルといえば、ダイニングテーブルが最も多く使われていますが、他にも便利なテーブルがあります。
そのひとつが「サイドテーブル」です。置き場所としては、ソファの横やベッドの横が多いでしょう。
ダイニングテーブルと比較すると、そこまで高値なものではありません。最近ではコンセント付きで、タブレットやパソコンを置くためのサイドテーブルも発売されています。

サイドテーブルは、デザインだけで決めてみてもよいでしょう。
ウォールナットやチークの素材のサイドテーブルもありますし、スチールと組み合わせたアイアン家具もあります。
部屋の雰囲気に合ったあったサイドテーブルを探すのも面白いと思います。

ローテーブル

また、リビングで食卓や書き物をするときに使用するような、ローテーブルもあります。
天板がガラス製のもの、無垢材を使用したもの、もちろんアイアン家具もあります。インテリアとしても最適なのが、ローテーブルの魅力でもあります。

ここまでご紹介したとおり、ひとくちにダイニングテーブルといっても、様々な種類やサイズ、形のものが作られています。さらに、他のテーブルもたくさんあります。
だからこそ、自身が理想とする部屋の雰囲気に合ったダイニングテーブルを探すことは、きっと楽しみになるはず。
家具屋さん、インテリアショップ、ショールーム、インナーネットショップなどで、ぜひこだわりのテーブルを見つけてください。

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